価格コムのauひかり「So-net」の料金が安い?実質費用の秘密とは

今回は価格コムについてのお話です。
価格コムと言えば、さまざまな料金を比較できるサービスです。
家電やパソコン、カメラなどの買い切りの商品の料金はもちろんのこと最近では光回線などの継続的なサービスの料金まで比較できるようで、かなり利用している方は多いよう。
そして今回のテーマはそんな価格コムで紹介されている「光回線」の中でも「auひかり」にスポットを当てたいと思います。
またauひかりの中でもプロバイダによって価格コムでは料金が違うようなので、auひかりのプロバイダとしてSo-netを利用した際の料金から、価格コムの「実質費用」について見ていきましょう。
目次
価格コムでauひかり「So-net」の料金が安い?実質費用とは
価格コムとは、いろんな商品の料金やサービスの料金の比較をしてくれるサービスで、どこで購入・契約するのが一番安いのかを知ることができるというサービスです。
ただ、今回お話する光回線は少しほかの商品との料金の比較とは毛色が違うようで、ランキング形式でそのまま光回線の申し込みをすることができるような比較結果が表示されています。

auひかりの料金はこのように、ランキング形式で実質費用順に表示されています。
今回ご紹介するのはこのランキングの中でも二番目のauひかりを「So-net」をプロバイダとして利用した場合。
実質費用を見てみると、なんと「1円」というかなり安い料金が表示されていますね。
ただ、そもそも実質費用とはなんなの?という感じですよね。
実質費用とは簡単に言ってしまえば「実質」これくらいの費用で利用できるようなもんだよ、ということです。
つまり「実際」とは違うので「実質」の費用がいくら安くても、実際どれくらいかかるのか、また実質費用はどのように計算されているのかということをしっかり知っておかなければなりません。
ということで、auひかりをniftyをプロバイダとして利用した場合の実質費用を見ていきましょう。
auひかりの実質費用が1円?価格コムの実質費用の謎とは
さて、価格コムでauひかり「So-net」の実質費用が1円になるということが記載されていましたが、どのように実質費用が計算されているのか見ていきたいと思います。
そして先ほどのページから「詳細」ボタンを押して料金を見てみると☟のようになっています。

やはり初年度の実質費用は「1円」となっていますね。
そしてここでまず注目してほしいのが「毎月の支払い料金」のところ。
見てみると「平均3505円」と記載されています。
これはauひかりの中でも「ホーム」という戸建てのタイプなので、プランは次の三つしかないはず。
標準 | ギガ得 | ずっとギガ得 |
---|---|---|
6300円 | 5200円 | 5100円 |
このように、auひかりの「実際」の料金を見てみると「5100円」が一番安い料金となっています。
しかし、価格コムのHPでは平均3505円となっているので実際の料金よりも「1595円」安い料金になっていることが分かります。
これはどういうことなのでしょうか?
まずは価格コムのauひかり「So-net」の月額料金から詳細に見ていく必要がありますね。
謎①:なぜauひかり「So-net」自体の月額料金が安い?

価格コムでauひかり「So-net」の月額料金を見てみると、たしかに「3505円」という金額になっています。
先ほども言ったように、これは実際のauひかりの料金よりも「1595円」ほど安いです。
そしてまず見てほしいのがこの平均3505円の期間。
見てみると、1カ月目「3240円」、2~12ヵ月目「3529円」となっていますが、13~24カ月目は「6075円」と約二倍ほど料金が高くなってしまいます。
つまりこの「3505円」という安い月額料金は1年間だけの特別料金であることをまず抑えておきましょう。
ただ、それにしても1年間限定で「3505円」という料金はかなり安い。
この料金はどのような内訳になっているのでしょうか?
まず開通月は月額料金が無料になるようなので、支払うのはSo-netの初期費用だけ、つまり「3240円」となります。
なので初月だけ月額料金が違うんですね。
そして2~12ヵ月目はどうやら「2654円」の割引が適用できるようで、これによって「5508+675-2654円」、つまり3529円となります。
まあこれだけで済めばかなりお得な割引!と言ってしまえるのですが、ここには落とし穴が一つあります。
それが「回線工事費」について。
上記の表では回線工事費が「2~61カ月目まで60回支払い」で「675円」と記載されています。
本来、auひかりの回線工事費は「625円」の60回支払いなのでちょっと矛盾が生じていますね。
まあおそらくこれは誤植のような気がするのですが、問題はそこではありません。
本来auひかりを普通に申し込んだ場合、新規申し込みのキャンペーンとして「初期費用相当額割引」というキャンペーンが適用できます。
これは回線工事費を実質無料にすることができるキャンペーンで、ホームの場合「37500円」の回線工事費の分割金「625円」を回線工事費として毎月支払わなければならないのですが、この分割金を毎月「-625円」の割引で相殺してくれるのがこのキャンペーンの内容。
つまり、60ヵ月使い続ければ回線工事費はかからないんですね。
もちろんこの初期費用相当額割引は適用されているんだろうなあ、と価格コムのページを見ながら思っていたのですが、どうやら回線工事費は相殺されていない様子…
つまり初期費用相当額割引が適用されていないんですね。
おそらく、初期費用相当額割引を適用しない代わりに1年目に大幅な割引を行っているのだろうと思いますね。
そしてここで考えてほしいのが、1年目の大幅な割引と初期費用相当額割引ではどちらがお得なのか、ということ。
まず、初期費用相当額割引の合計割引額は回線工事費である「37500円」。
そして1年目の大幅な割引の合計金額は、
初月無料「5508円」+月額料金の割引「29194円(2654円×11ヵ月)」=34702円
となります。
つまり、初期費用相当額割引の合計金額より「2798円」割引額が少ないんですね。
そのため、本来の初期費用相当額割引を適用したほうが確実にお得。
まず月額料金にこのような秘密があることは覚えておきましょう。
謎②:実質費用はなぜ1円?
さて、月額料金の謎について見ていきましたが次は実質費用について。

価格コムではauひかり「So-net」の実質費用が1円となっています。
ただ、これはあくまで「実質」の費用。
つまり実際に支払う金額は1円ではありません。
ではこの「1円」という金額はどのように計算されているのでしょうか?
この計算の図式は
「月額料金の平均×12ヵ月」-「キャッシュバック」÷12ヵ月
となっています。
つまり、月額料金に月をかけて年間の合計を出して、そこからキャッシュバックを引いた金額を12ヵ月で割るというのが計算式。
そのため、「キャッシュバックをもらえれば」実質1円みたいなもんだよ、ということが言えます。
ではこのキャッシュバックについて見ていきましょう。
価格コムのキャッシュバックはSo-netのキャッシュバック受け取りサービスを利用して受け取ることができます。
ただ、このキャッシュバック受け取りサービスは手続きをしなくてはなりません。
So-net de 受取サービスは手続き期間がわかりにくい
手続きの内容をまとめると☟のようになります。
手続きの対象期間 | 申し込みから11カ月後の15日、または23カ月後の15日から45日間 |
手続きの内容 | キャッシュバック受け取り専用ページで口座の登録 |
まず手続きをすることができるのは、auひかりを申し込んでから11カ月後の15日、または23カ月後の15日から45日間まで。
この期間以外の手続きは無効ですし、手続きをしなかった場合キャッシュバックは無効となります。
つまり確実にキャッシュバックを受け取れる、キャンペーンではありません。
キャッシュバックを受け取れないともちろん実質費用が1円にすらなりませんし、公式キャンペーン「初期費用相当額割引」が適用できない分逆に損をしてしまいます。
また一番早くてもキャッシュバックを受け取れるのは1年後なのでキャッシュバックの期間的にもあまりおすすめはできないですね。
auひかり「正規代理店」なら電話一つで翌月にキャッシュバック!
さて、価格コムの実質費用について見ていきました。
しかしその内容はかなり強引なものでしたよね。
キャッシュバックも確実に受け取れるキャンペーンではありませんでした。
ただ、auひかりの正規代理店であれば電話一本で「確実に」キャッシュバックを受け取ることができます。
今回ご紹介するのは口コミでの評判も高い代理店「NEXT」。
この代理店のキャンペーン内容は☟の通りです。
キャッシュバックのみ | キャッシュバック+無線LAN | |
auひかりのみ | 45,000円 | 40,000円 |
auひかり+ひかり電話 | 52,000円 | 47,000円 |
キャッシュバックのみ、また無線ルーター付きの特典とも選ぶことができます。
さらにキャッシュバックを受け取るのに必要な手続きは「電話で口座番号を伝えるだけ」ですし、キャッシュバックはauひかり開通の翌月に振り込まれます。
価格コムとは違い、確実にキャッシュバックを受け取れるキャンペーンなので一度ご覧になってみてはどうでしょう?
さいごに
今回は価格コムの実質費用について見ていきました。
実質費用は実質の費用なので、実際の費用ではありません。
そして実質費用を支えるキャッシュバックも受け取りにくい内容でしたね。
どうせ申し込むなら確実にキャッシュバックを受け取ることができるキャンペーンを適用して申し込みをするのがおすすめです。
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